あらすじ

昼はタクシードライバーとしてボストンの街に溶け込み、夜は冷静残虐に悪人を始末していく。CIA時代の上官スーザンが何者かに惨殺。怒りに震えるマッコールは極秘捜査を開始


一人で現場に乗り込んで、
言葉少なに相手が大人数でも19秒でボコる。
デンゼル・ワシントンつええええ!

アメリカ版必殺仕事人といった感じでしょうか。
被害者がアダ討ちを頼みにくるのではなくて、
マッコールの良心にもとづいて勝手にお仕置きすることも。

ある日マッコールは、
自分が住むアパートの落書きをせっせと拭いています。

通りかかった少年マイルスが

「そんなの大家や塗装業者にたのめば?」と言うと

「『誰かがやるはず』と『やる』は違う」
「誰でもできるが誰もやらない」


と答えます。
ヒーローを気取るのではなく、
やるべきことをやる。それが漢である。


イコライザー1のほうが良い、
と聞いていたのですが
「 イコライザー2」かなり良いです。

さきほどの少年、美術の勉強をしているのですが、
汚れた壁に新たに絵を描き、
マッコールの部屋の壁を塗る約束をします。
見た目チャラいけど、ちゃんとお金を請求します。

マッコールも適正価格を考えながら、
時間を決めて彼に仕事を任せる。
若いから、とタダ働きさせたりしない。

どんな仕事にも報酬が発生するという当たり前のことが、
日本のドラマではあまり重要視されない。
無償での手伝い、サービス残業、
サブリミナル効果のようにブチこんできます。

最近のアメリカ映画ではあからさまな人種差別シーンはない。
メディアで「当たり前のことを当たり前」に扱うのって、
意識の刷り込みとして、
これからの時代に重要な意味を持ってくるのではないかな。
少年は、
マッコールの留守中に部屋の壁を塗っていたおかげで、
悪党にさらわれて死にかけたり、とんだ災難に合います。

これがきっかけでマッコールは嵐の中、
悪党と大乱闘。
いや、強すぎる。

マッコールはタクシーの客の生き別れの姉を探したり、
ひそかに人助けをしている。
スーザンだけは信じていた同僚に無残に殺された。
スーザンは普通の女性にしか見えないけど
果敢にも暴漢に反撃してまあまあ強い!
直前まで仲良く会話していたのに、
同僚こわすぎぃぃぃ! 
唯一の鬱展開。

最後のマイルスの絵、
短いシーンだけど、
チャンピオンベルトをした小さな小さなボクサー、
良いねえ。アレ。

「誰でもできるが誰もやらない」 
↑だからやる

っていうテーマは、どシンプル。
最後まで一貫性があって良い。
勧善懲悪の中にマッコールの悲哀が感じられて、
スカッとしないけどそれもまた良い。