あらすじ

伊澤春男は、地元に愛されるスーパーの万年主任。職場では店長からの信頼も厚く、個性あふれる部下たちにも恵まれ、日々楽しく働いている。一方で家に帰れば5人家族の父親。しかし、一見平凡そうに見える春男の脳内は毎日が戦場だった!

微笑ましすぎる安田顕

安田顕がスーパーの主任として頑張るも店長にはなれず、ひたすら人が良くて妻思い、娘思いのお父さん。
オシャレな格好をさせたら普通にイケオジなのに、しょぼしょぼオヤジがピッタリはまってる。
娘二人がしっかり者の美人で、息子は似てないんだけど、このキャラの違いが後半明らかになるという伏線なんだな。
思ったことはズバッと言わず、頭の中でずっとブツブツ言っている。
原作がつぶやきシローときいて、ああなるほどなって感じ。
本音をグッと飲み込んで鬱憤を溜めているのではなく、優しさからくる控えめさを安田顕がうまく表現している。
安田顕じゃなかったら、このブツブツ独り言に耐えられなかったかもしれない。
正義感の強い男性、愛嬌はないけど真面目な女性、本部から赴任してきた経理出身の使えない店長など、くせ強スタッフをうまくまとめててすごい。
ガチガチのルールで縛って監視したり、不公平な仕事の割り振りしたりしないで、チームが殺伐としていないところが良い。
奥さんに全然似てないポッチャリ息子の憎めなさとか、いつも立ち寄る食堂の照明は暗すぎだし、妖艶なママから提供されるカツカレーとか、脇役のキャラも面白い。
奥さん役の小池栄子も元気いっぱいだけど実はワケアリという。

良い人すぎない普通さ

この映画のテーマは、真面目に頑張ってるのに、いつも空回りばかりで良い人が損をするんだ、ずるく生きるのが賢いのだ!と言いたいわけではない。
人の失敗をなじって自信喪失させず、上にゴマをすったりもせず、多くを語らず。
コミュ障で言いなりになっているのではなく、あえて言わないことで重みがでる。
善良な人の内面ってこうなってるのか?という感じ。
事件なし、誰も死なない、変な人出てこない、静かに淡々と進みます。
最初はコメディ要素が強かったですが、最後は平和なホームドラマのよう。

私はいったい、何と闘っているのか