少年と犬
あらすじ
震災から半年後の宮城県仙台。職を失った青年・和正は、同じく震災で飼い主を亡くした一匹の犬・多聞と出会う。多聞は和正とその家族に瞬く間に懐き、一家にとって無くてはならない存在となるが、多聞は常に西の方角を気にしていた。「少年と犬」
若者の闇
仙台で犯罪に手を染める青年、和正が迷い犬の多聞を拾う。そして犬連れて窃盗行為。帰る場所のない外国人窃盗団の女の子は「犬が欲しい」と懇願する。この子は犬に希望を見出したのではないか。そして乱闘騒ぎのドサクサに紛れて犬を連れて逃げるが、早々に死ぬ。ここで犬が行方不明に。バスに乗る西野七瀬
薄化粧の西野七瀬が一瞬誰かわからなくて、誰かに似てる。河相我聞に似ている。この話に出てくる犬の名前は多聞だが、ぼんやり見ていると頭の中は河相我聞でいっぱいになってしまう。
エピソードが時系列じゃなくて前後するタイプなので、内容がややこしくなりがちだけど、まあギリわかる。
滋賀へ移動する犬
なにやら山で穴を掘っている、どう見てもワケありの女の子、美羽が犬を拾う。マイクロチップの情報から犬の名前が多聞とわかるが、勝手にレオと呼ぶらしい。
ここからどうやって犬の足跡を追うのか?という疑問があるが、女の子が犬の写真をSNSにアップすることで、元窃盗団の和正が写真から住所特定して追いかける。
すごいね。情報リテラシーの弱い子なら簡単に見つかるんだろうな、という感じ。
まっとうに生きるとは
道を踏み外してしまったり傷ついた人間を、犬が癒すとはいうけれど、描写が丁寧なので見やすかった。多聞の元の飼い主を探すため、和正と美羽があてもなく長距離移動を始めるが、兵庫県北部の山中で雪が積もっているところで車がガス欠で止まる。
薄着だけど季節はいつなんだ?
そして車を一旦置いて、二人で歩き出すが、畑には緑が生い茂ってる。
急に初夏?
ガソリンを買って、歩いて車に戻るが距離と季節が謎すぎる。
雪山に入る前にガソリンスタンド寄れよ。
犬、大移動
滋賀から兵庫県北部までは車移動、そこから島根を経て熊本へたどり着く犬。ちょい役にも豪華俳優を使っているので、短いエピソードでも深みがあった。
若手俳優が恋愛関係にならないのも良かった。
ネタバレ
メインキャラ、和正(高橋文哉)あっけなく事故死。出所した美羽と霊としてコミュニケーションをとる形で種明かしになっているが、終盤急に無理矢理感出てきた。
元の飼い主は東日本大震災で亡くなっているが、過去に犬と交流した親子が熊本に移り住んで、熊本に犬が到着してめでたしめでたし、とならず熊本地震に遭遇し、子どもを守って犬は命を落とす。
父親は大怪我をした犬を動物病院に運び、母親は子どもの病院に付き添う。
獣医(江口のり子)が、震災でぐちゃぐちゃになった病院で「何もしてあげられない」と肩を落として去るが、誰も獣医を責めたりしないのもいい。
犬が可哀想ではあるけど、そこだけを取り上げて、最悪な物語だと酷評するのはちょっと待った。
多聞はもともと仏教用語だし、この犬、徳を積んでいるねえ。
実は、多聞は人を癒す使命を持って歩いていたわけではなく、その時その時可愛がってくれた人に全力で応えただけで、犬的には「ちょっと行ってみるかー」くらいのノリだったのでは?
直感で生きてたら、いつの間にか人救ってました、のほうがカッコいい。
和正と美羽が妹の結婚式でヘビーローテーションを歌って場を寒くしてしまったけど、ラストでもう一度この曲が流れる。
もしかしてローテーション=縁の巡りと言いたいのでは?
人間、最後に善行したい、受け取った恩を誰かに返したいという気持ちが人生の流れを変えることもある、そんなお話でした。
大型犬が保健所に保護されずに、長距離移動してるのは矛盾してるけどね。
「少年と犬」

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