色気だけが取り柄で、学歴も仕事もないグータラ妹

(マギー=キャメロン・ディアス)と、

弁護士として活躍するが、見た目がさえない姉

(ローズ=トニー・コレット)。


マギーのだらしなさぶりが笑えます。

姉に借りた靴を壊してしまっても、ちっとも反省しない、

見知らぬ男に酒をおごってもらい危険な目に合う、

自分のナイスバディがなんでも解決すると思っているマギー。

テレビ局のオーディションを受け、イイ線までいったものの

頭悪すぎて原稿が読めず失格。


姉役のトニー・コレットは役作りのため太ったそうです。

ブヨブヨの激太りじゃなくて、

どこにでもいそうな普通のオバサン体型に。

姉妹のドタバタストーリーかと思ったら、

マギーが姉の彼氏に手を出したあたりから一変・・・・

姉を怒らせ、住む場所を失ったマギー。

意地悪な継母がいる実家には帰れず、

祖母(シャーリー・マクレーン)を訪ね、

フロリダの老人ホームで働き始めます。


マギーはある老人(元教授)から

詩集を読むようにすすめられます。

字が読めないので最初は躊躇しますが、

たどたどしく読み始めます。


老人「筆者の言いたいことが分かるかね?」

マギーは本の内容を理解し、一つ一つ答えます。

それから、元教授の部屋でたびたび「国語の授業」が行われました。

堕落した生活を送っていたマギーの心が少しずつ変わり始めます。


姉は姉で「バカ妹を追い出してせいせいした」と口では言っても

携帯もつながらずどこにいるかもわからない妹を

心のどこかでは心配しています。


そんなケンカ別れした姉妹を再び結びつけたのは祖母の力でした。


老人と関わることで生まれた、心の成長。

読書や勉強をすることのすばらしさ。

遠くから家族を想う気持ち。


おしつけがましくない家族愛の映画です。

観終わった後、優しい気持ちになれます。