クォン・サンウとキム・ハヌルといえば、

「同い年の家庭教師」でも共演しており、

あのベストコンビ再び!


タイトルどおりの“漫画”っぽいオーバーアクション、

やっぱりね、と思いつつ観てました。

ケンカしてばかりの幼なじみがいつしか恋に落ち、

惹かれ合っているのに素直になれない二人。

ベタofベタ。

少年時代、リスのお墓を作るシーンが良かった。

そしてすぐ脱いでいちいち筋肉を見せびらかすクォン・サンウ。

なぜか居酒屋のトイレで全裸で体を洗う男達。


しかし、後半はグッと深いドラマになります。

アトムのTシャツを着て、定職がない変な父親、

キャラクターが最高にイイです。

父子が会話して、酒を飲んだり、バカ騒ぎしたり、

ごく普通の日常のシーンがとてもイキイキしてた。


サンウ出演の映画の中では、一番好きかも。

苦しみに直面した時の感情の起伏、

それを乗り越えるための行動、

本当に会いたい人は誰か気づくまでの長い道のり、

一つ一つが丁寧に描かれており、クドくない。


天真爛漫、といった感じのクォン・サンウの演技がまぶしい。

ジャッキー・チェンに憧れて

アクション俳優を目指していたが、

不慮の事故で夢を断たれてしまう。


病院で父が息子にかけた言葉がまたイイ。

彼は自暴自棄になりながら、放浪の旅に出る。

八つ当たりして、汚れて、泣きじゃくる姿に

胸が締め付けられそうだった。


親父は定職がないし、1年分の旅費どうした?

という疑問はおいといて。


おかっぱ頭、タイトルの“漫画”とは裏腹に

心温まる人間クサい映画です。