あらすじ

建築家としてキャリアを積んだ女性が、イタリアの公営住宅のリフォームコンペに参加。しかし女性だと採用されないと思い、男性建築家の秘書と偽ってプレゼンをする。

 

イタリア映画を観たことがなかったが、
ここまで男性社会とは思わなかった。
面接で「妊娠したらクビ」という誓約書を見せられたり、
パワハラがすごい。

重い内容にならず、
それぞれ登場人物のアクが強すぎて最後まで一気に観れた。

主人公のバイクが通りすがりの若者に盗まれたり、
通りすがりの女性に重たい荷物を運ばされたり、
レストランのイケメンオーナーが
高いワインを振舞ってくれたので
主人公が勘違いしたところでゲイが発覚したり、
ゲイの彼氏(これもイケメン)がTV会議の邪魔をしたり、
主人公が、モヤシメガネとバカにしていた男と
なぜかイイ感じになったり、
とにかくクドイ人がたくさん出てくる。

ひたすら陽気なアメリカンとちょっと違う、
イタリア人の「しょーもな!」レベルのギャグが、
日本人が見てもまあまあ笑える。


「苦難に立ち向かう強いヒロイン」というよりは、
仕事に対するストイックさや素直さが魅力的。

あざとくなく、ガサツでもなく、
ドジでもなく、ごく普通の女性。

今の仕事、このまま続けられるかな?
とか誰しも一度は考える時期があると思うが、
一人の力で会社を変えるのは難しいし、
実際はそんなにうまくはいかない。

働く女性に希望を与える映画と呼ぶほどではないが、
とりあえず元気になれることは間違いない。

100人いたら100通りの働き方があるし、
隠し事をしながら生きている人もいるけど、
正直にぶっちゃけても生きやすい世の中になるといいよね。

ただ、タイトルがダサすぎるのはなんなんだ、と思って調べてみた。
原題「Scusate se esisto」

Google翻訳だと
「私が存在する場合は申し訳ありません」
なんだこりゃ?

イタリア映画祭で「生きていてすみません!」
のタイトルで上映されたのち
「これが私の人生設計」のタイトルで一般劇場公開された。

確かに「生きていてすみません」だと怖い。
しかし「これが私の人生設計」も違う気がする。

「ごめんね!生きてるよ」
「生きてますけど、何か?」
うーん...タイトルつけるの難しいね。


主演の女優
パオラ・コルテッレージさん(Paola Cortellesi)が
かわいかったので、彼女が出ている映画を探してみよう。