濡れ髪牡丹

あらすじ

三千人の子分を持つ女親分おもんの婿選び、剣術、算術、医者もこなす旅鴉の瓢太郎、瓢太郎に懐くおもんの弟がくりひろげるドタバタコメディ。時代劇初心者でも言葉がわかりやすく、子供から大人まで安心して観られます。

この映画で市川雷蔵という役者を初めて見ました。

なんでも出来て頭脳明晰。
「免許皆伝の腕前であ~る!」
と、いちいちドヤ顏します。

京マチ子が華やかなので、絵ヅラがムサくるしくなりません。
下手な女優が、威勢がよくて
男勝りなキャラクターを演じると、
ガサツで乱暴な女になるが、
京マチ子は健康的な色気があって、
雷蔵に負けず劣らず、魅力的なキャラクター。
さりげなく弟想いなところも良いです。

展開がいちいちベタすぎて、
オチが見えてきても
「よっ!待ってました!」と、
すっかりハマってしまいました。
全体的にコント調なんだけど、
短いシーンでも、剣術や歌舞伎の形がキマってて豪華。
市川雷蔵は元歌舞伎俳優ですからね。
そりゃね。

この時代で、
「料理も得意な男性」は斬新だったのでは。
ジャケ写で包丁持ってますね。

タイトルだけ見て
「どんな話だよ?」
と敬遠するところでしたが、
時代劇ビギナーにおススメの明るい映画です。

濡れ髪牡丹