あらすじ

ぽっちゃり高校生がイジメにあって、屋上から事故で転落してしまう。路上には中年男性(ヤクザ風)がいて、ぶつかってしまう。 中年男性が病院で目を覚ますと体が高校生になっていた!
出演:ジニョン(音楽グループB1A4)、パク・ソンウン、ラ・ミラン他 

みどころ:よくある入れ替わり映画ではない

日本の文学作品「おれがあいつであいつがおれで」をご存知ですか?
階段から転落して男女が入れ替わってしまう話です。

転校生」というタイトルで映画化されたけど、入れ替わり系の映画は多数あります。
僕の中のあいつ」は最後まで飽きることなく楽しい映画でした。

「MIC(メンインキャット)」
おじさんと猫が入れ替わるドタバタコメディの洋画もありましたが、あれよりはこちらの韓国映画のほうがオススメです。

ポッチャリ高校生の食欲が止まらない

ヤクザのチャン・パンス、ポッチャリ高校生ドンヒョンと体が入れ替わって家に帰ったら父親がデカ盛りの食事で迎えてくれます。
「そんなものは食べない!」と言ってたけど、ガツガツ食べます。
体はしっかり男子高校生w

中身が入れ替わった後に、元カノと再会してややこしいことになる

学校に行くと、クラスの女の子の母親が元カノであることが発覚。
女の子の母親をいきなり呼び捨てにし、おばさんにどつかれる。

女の子に「髪にゴミがついてるよ」と言って、髪の毛をブチーッ!と引き抜き、DNA鑑定したら俺の娘じゃねーか!マジか!別れるとき妊娠してるなんて知らなかった...とショックをうける彼。
そんなわしづかみしたらハゲるわ。

女の子の母に、中身が入れ替わっていることを打ち明けると、動揺しながらも彼女は信じてくれます。

「別れても愛していた」ではなく「殺しておけばよかった」と言われてズッコけるんですが、お母さん物騒すぎます。

それだけ必死で娘を育てていたんですね。

韓国のお母さん強い。

展開むちゃくちゃすぎん?と思う間もなくテンポよく進みます。

その後、女の子の母に、17年前フッたことを謝罪するが許してもらえず、もめているところを娘に見つかり、「君のお母さんが好きなんだ」と言ってしまい、事態がややこしくなります。

この映画の唯一の恋愛っぽいシーンは、男子高校生×熟女です。
どうみてもお母さんに怒られてる子供!

父はイジメられている娘を助けたい

娘はクラスのいばっている子達に、いつもいやがらせをされています。
ドンヒョンはダイエットのついで(?)に女の子も誘って強制的にジムに加入させます。
女の子は最初は嫌がっていましたが、地道にトレーニングをこなします。
その努力が実り、イジメっ子に強気で言い返し、食堂のお盆で戦い、見事撃退します。
やられてばかりでメソメソせず、弱い立場でも言いたいことは言うところが韓国らしいです。

でた!お金持ちの嫌な少年

金持ちイケメンの誕生日パーティーに招待され、プール付きの豪邸で酒を強要されたり、危険な目に合わされます。

クラスのパシリから娘が危ないことを聞きつけたドンヒョン、いてもたってもいられない。

体は高校生なので、ヤクザの部下に車を出してもらい、イジメッ子の女子を脅して道案内させ、無免許の危険運転でカッ飛ばして金持ちイケメンの家に到着し、金持ちの不良どもをブチのめします。

移動手段とか日本のドラマはたぶん省略しますね。
韓国ドラマ細かいです。

間一髪、命がけで助けてくれたドンヒョンに、娘は恋をしてしまう。
中身が父とも知らずに。

体がおじさんで中身が高校生のほう、昏睡から目覚める

チャン・パンス(中身が高校生)、目覚めて家に帰るとお父さん動揺しまくり
お父さんは小さな町工場の社長、チャン・パンスは借金取りです。
ガタイのいい中年男性に「父さん、息子に敬語はやめてよぉ〜」と言われる、年が近そうなハゲお父さん。
なんだこのシュールな絵面は。
コワモテも、面白オジサンもできる、素敵な俳優です。

ヤクザの妻がひそかに、夫を陥れようとする

人が昏睡状態の間に、ヤクザの妻は夫を陥れようとするが実父にバレます。
チャン・パンスは、中身が高校生のまま、妻や義父と会うことになります。
打ち合わせ通りに進まず、とっさに「妻と別れ、財産も放棄する」と言ってしまいます。
妻は「あいつイカレてる!」と車でドンヒョン(中身チャン・パンス)をはねます。
この映画、主人公達がずっと「イカレてる人扱い」です。
妻もイカれてるけど。
ドンヒョン死にかけた時に、チャン・パンス(中身高校生)、意識失って倒れる。
倒れ方...!完全にコメディアンやん。

入れ替わった体は元どおりになったその後

3ヶ月後、二人とも元気になります。 
元カノが営んでいた小さな食堂は、チャン・パンスの持ちビルに移転してカフェ風の店になり、チャン・パンスはヤクザから足を洗い、一緒に暮らすことになって大団円。 
泣けなかったけど、笑いと家族愛とイジメに負けない不屈の精神が丁寧に描かれていて、何度でも観たい映画です。