テロ、ライブ
あらすじ
ラジオ番組中のリスナー電話対談コーナーに「橋を爆破する」と電話がかかってくる。 キャスターは視聴率欲しさに、通報せずに生放送で犯人との会話を放送することを決意。 テレビのニュース番組から、ラジオ局へ左遷された人気アナウンサー、ユン・ヨンファは、視聴率が上がれば、ニュース番組に戻れると思って意気揚々。 電話越しにテロリストとの息詰まる攻防を繰り広げるキャスターの判断力が試される。「テロ、ライブ」
ニュースキャスターが生放送で橋爆破犯と対峙
ハ・ジョンウさん、上品な話し方で本物のキャスターのようですが、CM中はめちゃくちゃ口が悪い。ラジオ放送中は、ちょいダサイ服装だけど、テレビ放送に切り替わる前は、ネクタイを締めて髪を整え、清潔感あふれる雰囲気に。
爆破予告電話はいたずらだろうとタカをくくっていたが、本当に橋が爆破されたので、犯人とコンタクトを取れば独占スクープだと色めき立つ。
犯人と通話を始める前に、まず筋書きを決めます。
「犯人は自殺を試みたもののキャスターと話して思いとどまる」
生放送でドラマ仕立てにするという試みですが、まあ失敗するんですけどね。
犯人は、大統領に謝罪を要求した
犯人は30年前に橋の建設工事に携わり、事故で同僚を3人亡くしたが、警察は要人を迎えるイベントで忙しく、救助に来なかった。犯人はただ「人間扱いしてほしい」と訴え、大統領を生放送に呼び、謝罪させろと言う。
電話で生放送出演することを打診すると、ギャラ21億7924万5000ウォンを要求。
なんだこの半端な額は。
日本円にすると2億1300万円。
テレビ局の独断で瞬時に犯人に支払いが行われた。
何の予算なの?
対テロセンターの女性主任
テレビ局のブースに見慣れない女性が入ってきて、キャスターに「テロリストを刺激するな」とか的確な指示を出します。彼女は、対テロセンターのパク主任。
この映画でまともなの、この女性だけかもしれない。
あと、記者でユンの元妻も正義感が強くて好き。
橋が車から落下
壊れた橋から落ちそうになっている車をアップで映し出す。車内から子ども二人は救助されたが、車が落ちて、運転席の男性が命を落とす瞬間もずっと放送されています。
日本の報道番組ではまずない。
大統領がテレビ局に来るのか?
犯人はユンキャスターに、イヤホンに爆弾をしかけたことを伝える。はずしてもいけないし、誰かに話してもいけないと脅される。
キャスターは自分の命がかかっているので、必死で大統領に訴える。
長官、登場してそうそう死ぬ
カンペに「大統領の車が到着」と表示され、さんざん時間稼ぎして到着したのは警察庁長官。長官は犯人の名前、生年月日などすべて調べ上げていたので、とても強気。
犯人に謝罪するどころか「自主しろ」と強い口調で煽る。
犯人は長官のイヤホンにも爆弾を仕込んでいた。
会話中、口論になってしまい、生放送中に長官のイヤホンの爆弾を起動させる。
派手に頭から血ブシャーッで倒れる長官。
机には血しぶき飛んでるし、すごい状況なのに局長の判断で番組続行。
すごいよ。
局長、人間性がやばい
局長が番組の筋書きを変更。「大統領の謝罪はない」
「犯人がカッとなり人質を殺す」
「警察が犯人を逮捕し、キャスターの手柄に」
人質を見殺しにしてまで視聴率を優先するおそろしい人。
対テロセンターのパク主任、電話の逆探知をして犯人をじわじわと追い詰め、地味にいい仕事をしています。
局長、キャスターの汚職を他局にバラす
ユンは、5年間人気番組でキャスターを務めたが、収賄事件で降板している。それを、他局のキャスターが番組中に指摘。
なんと局長が情報を漏らしていた。
指示に従わないユンを懲らしめるためとはいえ、怖すぎる。
他局のキャスターが番組を通して、収賄事件について追及するのは、ちょっとやりすぎじゃないでしょーか。
ラストネタバレ
橋に続いてテレビ局のビルが爆破され、ビルは大きく傾いた。社員は皆避難を始めるが、ユンキャスターは放送ブースに残っていた。
犯人パクは近くのビルに潜んでいたと思われたが、2年前に死んでいた。
犯人像は50台半ばの建設作業員と言ってたのに、犯人の声が妙に若いと思ったら、真相は、息子が父の名前で復讐を遂げたのだった。
父がユンキャスターのニュース番組を見て信頼していたため、彼がターゲットにされた。
皮肉にもユンの誠実さが事件の発端となった。
ビルの崩壊で、パク息子は窓の外に投げ出され、ロープ1本でぶら下がっていた。
ユンは、今まで自分を爆弾イヤホンで脅していた犯人を放っておけず、手を差し伸べた。
その時、パク息子は別の場所から銃弾を受け、地上に落下。
元妻が爆破に巻き込まれた時、放送中は「無事」とテロップが出たが、最終的には命を落とした。
「ユンを射殺せよ」と指示する声が聞こえたが、彼は虚ろな目で、パク息子が落としていった爆弾のスイッチを持つ。
矛盾はあるけど、まいっか韓国映画だし
大きな橋を2回も爆破、高層ビルが倒れるほど爆破。イヤホン爆弾も製作。
貧しい建築作業員がどうやって一人で爆弾を作ったのか?
そこまで威力がある爆弾を何発も作るには資金がいる。
パク息子、バレずにテレビ局に忍び込む技術がすごすぎる。
テレビ局のセキュリティどうなってるんでしょうか。
「ユンを射殺せよ」と言う声とともに機動隊が入って来るが、収賄で殺されるのか?
局長の指示に従わなかったのが理由だとしたら、局長サイコパスすぎない?
韓国映画特有の、血しぶきシーンは1回だけと控えめです。
花形ニュースキャスターに返り咲いて元妻とやり直すぞ、と意外とピュアな心を持っていたのに、ラストが救いようがないところが、いかにも韓国映画。
ハ・ジョンウさんの恐怖を噛み殺したような抑えた演技が良かったです。
つい最後まで観てしまうサスペンスでした。
「テロ、ライブ」
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