あらすじ

ゾンビによる世界の終末を迎えた後の物語。生き残った人々は少人数のグループをつくり、安住の地を求め、ゾンビから逃れつつ旅をするホラー系ロードムービー。アメリカの人気ドラマですが、オカルト、ホラー要素よりも人間の悲しみ、ずるさ、家族愛など、感動するシーンが多数あるのが特徴。

安全な街を統治するリーダー

最初はひたすらゾンビから逃げ回ったり、仲間が亡くなったりしてハラハラドキドキが続き、電気もインフラも機能していない世界でどうサバイバルするかが見所ですが、シーズン3の3話あたりにガバナーが出てきたあたりで、初めて文化的な生活を取り戻します。 (字幕では総督。governor=知事という意味にもなる) ガバナーは見た目はスラっとしたハンサム、73名ほどが暮らす街のリーダー。 彼の街「ウッドベリー」は周囲に高い塀を築き、家も食べ物もあり、安全に暮らすことができました。 ウォーキング・デッドはクセのある人間が多数出て来ますが、ガバナーがダントツ怖いです。

手に入りづらい物を集める手っ取り早い方法

ゾンビがはびこり、司法、警察、商業などがストップした世界で、なぜ快適な暮らしが可能か? ガバナーは少人数で活動している軍隊を襲って武器や物資を強奪、用がなくなったら容赦なく銃殺するという、冷酷な男なのでした。 強奪だけで73名の生活を支えているのはやや不自然ですが、そういう設定…。

ガバナーは冷酷だけど、愛する娘を生き返らせたい

ガバナーにはゾンビ化した幼い娘がいます。鎖で拘束してオリに入れ、密かに元にもどす研究をしていました。 オリから出して、娘の髪をとかしてやると、皮ふが死んでいるため頭皮がごっそり取れたり、実の父親を食べようとしたりして、さすがのガバナーも大ショック! 裏の顔は冷酷極まりない父ですが、娘を助けたい一心でおかしくなっていく、悲しくもゆがんだ親心。 結局その娘も、敵対するグループのミショーンに刺されてしまうのです。

物資、食料集めに必死すぎたガバナーの末路

ガバナーは別のグループ(元保安官リック達)と争うも失敗し、手下には逃げられ、ヤケクソになり街に火をつけ、とうとうひとりぼっち。 放浪中、幼い少女を抱える家族と出会い、自分の娘の面影を重ねて次第に心を開いていきます。 ここで再登場するガバナー、まだ生きてたの!?という驚きしかなかった。しぶとい。 そして少女とその母親を守るため、また住居のっとりと強奪を試みますが失敗し、ざっくり刺されて命を落とします。 ここでようやくシーズン4の8話。ガバナー登場から最期を迎えるまで21話かかっています。ああ怖かった!

ガバナーVSニーガン

シーズン7でニーガンが出て来て、韓国系青年グレンがボコられた事件がありましたね。 リアル知人に好きなキャラを聞くと「グレン!」と言う人が多く、男性女性問わず人気がありました。 しかし、あのシーンだけは、やる意味があったのか?と納得いきません。 強奪したり、暴力をするのも「生きるために」という大義名分のもとに行われていたのに、ただ残虐なシーンを撮りたいだけでそういう流れにしたのか?という気がしてしまったし、ニーガンのキャラがムカつきすぎて、あのあたりから見る気がしなくなりました。 その点、ガバナーは怖さの中に弱さも見えて、人間臭くていいキャラだなと思いました。 後は惰性で見ていましたが、シーズン10あたりでもうゾンビ疲れして、途中で見るのをやめてしまいました。 ゾンビドラマだから人がたくさん死ぬけど、いろいろと矛盾が気になりました。...。
ザ・ウォーキング・デッド」を1話から観る