あらすじ

事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪のフィリップと、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年ドリスが心を通わせる実話に基づいたストーリー。


この黒人青年が陽気でふざけてて、ちょい乱暴。

クラシックと退屈なポエムを愛するフィリップと

ダンスミュージックが好きなドリスが対照的。

Earth, Wind & Fire でテンション上がります。

曲に合わせて歌うドリス、ちょい音痴?で面白いです。

ダンスかっこいい!


首から下が麻痺している人の足に熱湯をたらして

「うわ~マジかよ~」って遊んでみたり、

チョコをくれと言われたら

「健常者用だからあげない」と意地悪をしてみたり、

下品だったり、ふざけすぎたり、

まあ、日本の障害者ドラマではありえない表現が満載。

でも、ちゃんと良心があって、

苦しんでいる人には寄り添い、

ルールを守らない人は頭つかんでガンガン壁に打ち付ける。

(↑これはやりすぎ) 


荷台に車椅子ごと積める実用的な車より、

かっこいいスポーツカーの助手席に無理してでも

フィリップを乗せるドリス。 


「人を荷物のように扱うべきではない」

彼はサラッと言っていましたが、

健康な私たちは、どちらかといえば

「車椅子ごと積む合理さ」を優先しがち。

あまりにもサラッと言われて目からウロコ。 

富豪が黒人(ドリス)を採用した理由は、

「体が大きくて健康で脳みそがあって、手足が動くから」

って実にシンプル 。

そして自分に同情していないこと。


「体が大きい」って

介護現場ではすごい強みなんじゃないかと思うんだけど、

日本国内では女性の介護者が多いように思う。 

「高齢者は女性に介護されたがっている」 という

先入観で採用する施設もあるらしい。


介護未経験なドリスが、それなりにこなして、

気難しいフィリップと友情を深めていく様子を見ると

私は世の中を難しく考えすぎていたのかなぁ、なんて思えてくる。 


介護だけじゃなく、

サービスする側、 サービスされる側との間には、

どうしても上下関係が生まれてしまう。

対等な精神で接することが難しいのはなぜか?


困っている人にシンプルな気持ちで手を差し伸べる

当たり前のことを

当たり前にできる人間でいたい、なろうと思う。