これは怖くないゾンビ映画です。

人気ドラマ「ウォーキング・デッド」にハマってから
箸休め的に選びました。


火山の溶岩のパワーで
さぞ強いゾンビが人々を恐怖に陥れるのかと思いきや...
見ててポカーンとなってしまった!

まず登場人物が少ない。
火山近くから避難する一家族。
山中でおっぱいをポロリする変態女。
火山学者2名。
保安官。
ゾンビ5体くらい。

もうこれだけで低予算な感じがヒシヒシと。
黒焦げになったゾンビが、すごい熱そうどころか、
靴墨を顔に塗って遊んでいる変な人?にしか見えなくて、
火山から爆誕したはずなのに、緑色の顔のゾンビもいて、
コンセプトしっかりしてくれよ状態。
まるでパーティーグッズのゴムマスク。
ゾンビに食われてる人が
口から溶岩ドロ~~~っと垂らされて
「アチッ」みたいなシーンが1回くらいあったかしら。
「火山ゾンビ爆誕」というキャッチコピー負けしてます。

あと、ウォーキング・デッドでは
ゾンビにおびえながら森の中を歩くシーンがあったんだけど、
昼でもそれなりに薄暗い感じだった記憶がある。

ところがバーニング・デッドは、
木漏れ日が降り注ぐ森、太陽が照らす明るい遊歩道、
どう考えても明るすぎるのだ。

明るいからこそ、雑な動きが気になってしまう。
ゾンビ映画は、大群でぶわーっと押し寄せるところが醍醐味なのに、
4~5人くらいって少なすぎない?
動きがのろいのに、避難中の人たちはあっさり噛まれてしまいます。
噛め、と言わんばかりに腕を露出したノースリーブ。

最後のほうで
避難中の女の子のボーイフレンド(結構勇敢)が噛まれてしまいますが、
女の子はケロッとしてて、彼の扱いひどくない?

ラストはまさかのなぜかホームドラマ風のハッピーエンド。
人、死んでるのにハッピーエンド。

「ゾンビの心構えがなっとらん...」
と呟かずにはいられない映画でした。