19世紀ロンドン、孤児として育ち、無垢な心を持つ美しいやせっぽちの少年・・・。

内容紹介を読んだだけでもう涙、涙の感動物語だろう、という気がしました。

オリバー少年の哀しげな表情がすごくいいです。

救貧院とは名ばかりの祖末な施設では

ご飯を十分に与えてもらえなかったり

ボロ服を来て、労働を強いられて、

大人の言う事を黙ってきいているしかない。

いつも感謝の気持ちを忘れない。

看守に反抗をし、ムチで打たれて脱走もするけど

不思議な気品をただよわせる少年。

その無垢な目に心を打たれた裕福な老紳士が彼をひきとる。

そこでハッピーエンドではなく、彼にはまた危機が訪れる。


つらい→ハッピー→つらい→ハッピーの流れは

おとぎ話のように出来すぎたお話。

しかし。

ふりかかる災難に逆らわず素直に受け止め、

周囲の人間には感謝し、

神頼みや空想に逃げず、現実を受け入れ、

清らかな心を持つ人間を神はお見捨てにならない、

というメッセージなのだと思う。

誰でも祈れば救われるものではない。

助かりたいと思い、希望を失わない者を助けるのだ。


事前に公式サイトであらすじを読んでいったけど

涙は出なかった。

ほのぼのした。

このご時世、人を蹴落とすことしか考えない輩ばかり。

信じるものは救われるどころか騙される。

だから映画の中くらい神は存在していて欲しい。