ビデオ屋に行けばいつまでも「人気作品」のコーナーにあるし、

インパクトのある長いタイトルだし、

ぜひ見よう!と思っていたのですが、

お話自体はあまり泣けなかったのです私。

ソン・イェジンかわいい~。

お人形さんみたいな顔に、スラリとした長い手足。

なぜ、育ちの良さそうなお嬢様が無精髭の兄ちゃんと恋に落ちたのか、

なんだか納得いきません。

展開が強引じゃない?

結婚を機に、夫がいきなりリッチになるのも

強引じゃない?

スジンは昔、上司と不倫していたという設定なのですが、
その相手役がひどい。まず見かけがダサい。
仕事は出来そうな感じ。
でも、転勤から戻ってきてすぐ、
スジンとヨリを戻そうとするあたり、未練がましい。
このオッさんは、どうやってスジンを口説き落としたんですか?と
ツッコミたくなる上司です。

スジンはアルツハイマーを発病してから、
今愛している夫と昔の不倫相手の区別がつかなくなってしまうのですが、
そんなに好きだった元彼が、キャラクターに魅力がなくて残念。

スジンは、ただのド忘れだと思っていたけれど、
病院に足を運び、医師に「アルツハイマー病です」と告げられてから
物語は急展開するのですが、
この医師、コントかマンガに出てきそう・・・。
全然重みがないんですもの。

もっと冷たい感じで、七三分けのほうがリアリティがあるんじゃないかしら?

見ていて「若年性アルツハイマーって本当にこんな症状なの?」
という疑問がふつふつと湧いてきました。
病気を題材にしたドラマは、慎重に扱わなければなりません。
もし闘病中の家族が見たら、
美化している、誇張されている、と感じることでしょう。

夫のチョルスは、20代で発病してしまった妻を、
最後まで自分で面倒を見ると言ってきかないのですが、
浮気相手をボコボコに殴ったり、母親との確執を引きずっていたり、
とても人の介護が出来るような人格とは思えません。
病気になった本人とは別に、夫や家族にとっては言いようの無い苦悩があったはず。
そういった所が、あまり深く描かれていませんでした。

アルツハイマーなら身の回りのことが出来なくなって汚れてしまうとか、
もっとショッキングな表現も出て来るかな、と思いましたが、
最後までスジンは美しかった。
服も自分で着れないのに、ヒールの高い靴を履いて外出とかはちょっと違和感アリ。
骨折したわけじゃないから、ヒールくらい履けるだろうけど、
普通はそんなもの準備しないでしょう。

入院させる→一緒には暮らせない→自分の事を忘れてしまうだろう、という
夫のつらい心情をメインに撮られていました。
見送る側は「自分は何もしてやれない」という苦しみがあります。
しかし、自分が孤独になってしまうことへの恐怖も垣間見えます。

見舞いのシーンで、夫が必死に涙をこらえる姿にはグッと来るものがありました。
しかし、全体を通して、夫の「優しさ」が
うまく表現しきれてなかったのではないでしょうか。
感情表現がストレートで色気もあるのですが、ちょっと短絡的思考な男?って感じ。

病気をテーマにしたドラマを見た後は、
自分がもしそんな立場になったらどうしよう、
とか暗い気持ちになるのですが
この映画は、割と明るいラストでした。
そんだけリアリティを感じなかったということか・・・。