制作:日本と韓国

出演:仲村トオル、チャン・ドンゴン、 大門正明


伊藤博文が暗殺されず、日本の朝鮮半島統治が続いていたら・・・?

という「もしもシリーズ」。


朝鮮系の捜査官坂本マサユキ役チャン・ドンゴン・・・。

どうしてもV6のお兄さんしか思い浮かばないのですが。

本編はほとんど日本語なので字幕なしで見れます。

チャン・ドンゴンの日本語の台詞、大丈夫なんでしょうか。

心配です。


事件の現場に仲村トオルと登場する坂本の初台詞は

「状況はドデスカ」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

カタコト!やっぱりや。

短い台詞はいいけど、会議で事件の状況を説明する長台詞は

何を言ってるのかわからないことが多々あり、何度も巻き戻しました。


けいさちゅが、とちゅにゅう・・・

犯人の一人は、ひとちちに紛れて、たしゅつ(脱出)を計った・・・

井上じゃいだん・・・

ぎゃははは!笑いこらえるの、無理。

韓国人にとって、日本語は難しいかもしれませんが、

演技には定評があるはずのチャン・ドンゴンがほぼ棒読みです。


もし朝鮮が日本に統治されていたなら、

朝鮮人であっても流暢に日本語をしゃべれるはず。

日本人俳優のほうがよかったんじゃないか?


冒頭で出てきた同僚が、

「やあ坂本、休日にまで仕事で呼び出されて、可哀想な坂本!」

と、不自然に名前を2度連呼。

なんなんだこの同僚は。

チャン・ドンゴンの役名は坂本だよ、という説明のためだけに

出てきたとしか思えません。

そんなんテロップ出しときゃいいのにさ。


そして美術品の展示パーティーに訪れている女性客の髪型がヘン。

着物を着てサザエさんと日本髪を足して2で割ったような頭をしています。


「もしもこんな歴史になっていたら」という発想は斬新だけれど、

タイムスリップして歴史を変える、というオチは、ややマンガチック。


坂本がデジャブで、髪の長い女性の姿を見るシーンが何度も出て来ます。

これが何を意味しているのかわからなくて戸惑う。

それは前世の記憶でもなく、昔の彼女でもなく、

正しく歴史が動き出した時の場面。

とかなんとか、後で監督が語ってたけど、いちいち説明するくらいなら、

もっと分かりやすく作れ。

(私はこの監督はあまり好きになれない)


後半では、

朝鮮系の坂本は、不令鮮人(朝鮮系テロリスト)事件の捜査から外されてしまいます。

理由は「朝鮮人だから」。

しまいには同僚に殺されそうになり、間違って坂本の伯父が撃たれます。

日本人、思いっきり悪者。

(仲村トオルのみ終始クールでイイ男)


捜査官として生きてきた坂本だが、

この事件をきっかけに、テロリスト側にまわり、

今度は日本人を敵にまわします。

どっかで見たようなシチュエーションだな?

あ!ブラザーフッドでもチングでも、

チャン・ドンゴンはヤケクソになって

仲間と決別するパターンが多かったな。

そういう役が多いのはなんでだろう?


日本の2時間サスペンスドラマor刑事ドラマ好きか、

仲村トオルのファンや、

チャン・ドンゴンのカタコトに萌えたい方におすすめの映画です。