悪魔と天使が出てきて、キアヌ・リーブスは悪魔祓いをする超能力者。
ドロドロ顏崩れキャラは出てくるし、悪魔に取り付かれた少女は顏が気持ち悪いしで、最初は、夜中見るには重いな、失敗した、と思ったけど、慣れてくると「ああ、これはファンタジー映画なんだな」と気づきます。

これを日本人がやったらアニメっぽくなるんでしょう。
正義の味方キアヌが病気持ちでニヒルで、ハツラツとしてないのがイイ。

とにかくCGを使いまくったアクションシーンがアメリカらしい。
地獄絵図は時折出てくるものの、キアヌが手首を切って自殺を計ろうとするシーンでは顏のアップと「シュッ」という音だけで局部を見せなかったり、武器でハーフ・ブリード(人間の姿をした天使?)がブッとばされ、砕け散る場面では炎で曖昧にしてくれてたり、あまりグロいシーンはない。
怖いのキライな人も見れそう。
聖書を知っていたらもっと楽しめたかも。

大きな翼をつけたガブリエルは、わかりやすい天使の姿をしているのに対し、最後に出てくる悪魔(ピーター・ストーメア)が白いスーツに、白いポケットチーフ、おしゃれでおもろいオッチャンだっただけど、あれでいいんか!?

シリアスだけど時々クスっと笑えるところがあって、見ててしんどくなかった。
キアヌがカッコよすぎる。

悪魔に乗り移られた人間は、手首にマルに十の字の刻印が現れるのだが、大変わかりやすい。

自分の罪をチャラにしてもらう為に悪魔と戦うってとこが、純粋なる正義のヒーローじゃないんですよね。
見たくないものが見えてしまうことを苦しんで自殺を選んだ、というくだりは不自然な気がします。
深読みすると矛盾だらけ・・・。

タバコ吸い過ぎで肺ガン、っていう点が妙にリアルだったけど、でも最後にガン治っちゃった。
もうコメディだろこれ。

キアヌのかっこよさにシビれたい方にはぜひおススメしたい。