「私の頭の中の消しゴム」を先に観たら、

「消しゴムの人がぁ~~~イメージがぁ~~~」

とギャップにびっくりします。


母は自分が幼い頃に亡くなった。

それ以来、父と二人暮らしだ。

学校に行く時も、いつも野良犬といっしょだった。

お腹がすくと近所の人がおむすびをくれた、とか

冒頭はほのぼのムード。タイトル通りの展開。

芦屋雁之助か?


高校でサッカー部に入りますが、

そのユニフォームが目に痛いデザイン。目立ちすぎだろ。

サッカー部の連中とトラブルがあり、喧嘩になります。

チョン・ウソンの泣き顔がブサイクすぎて

笑えた。


韓国の田舎の一般家庭の

暮らしが垣間見えておもしろいです。

高校を中退し、ぶらぶらしていたトンケ少年ですが、

料理はキッチリやります。

かなり豪快な盛りつけですが。

食卓はあるのになぜか縁側で食べてたな。

他の映画でもそんなシーンがあったような気がします。

目玉焼きの数で父親に文句を言ってますが、

警官の家庭にしちゃ、質素すぎやしませんか。


トンケが父親に小遣いをせびり

「何に使うんだ?」

「キムチを浸ける」

というやりとりがありました。

ドラマで子供が親に小遣いをせびる時の理由は

大抵ウソが多いんですが、

彼は本当にキムチを浸けていた。

ジャージを着て、真っ赤なゴム手袋をはめて

庭でキムチ制作。

そこに友人が来て、

一緒に飯を食おうということになるんですが、

食べ方が汚い・・・。からそー!

しかし食事を振る舞うとはなかなかいいヤツだな。

いつもはよれよれのジャージを着たトンケですが、

初めて風俗に行く時はちょっとだけオシャレ。

細かいですね。

しかしホテルが火事になってしまい、

何をする前に裸で逃げ出すはめになる。


父は、ぶっきらぼうだけど息子思いで

いい味出してます。

基本的にはヒューマンドラマなのですが、

暴力シーンが無駄に長い。


「拘置所でパンツ1枚で殴り合い」

という衝撃の展開がありますが、

どうしてこんな流れになるのかわかりません。

そしてちょっとブカブカ白ぶりーふ。

よりによって、なんでそんなパンツ。

鼻血の量が半端じゃないです。

ヒューマンコメディ?映画だったのに

そこまでやる必要があったのでしょうか?


あ。「チング」のクァク・キョンテク監督なんだー。

それで流血シーンか。


チョン・ウソンがここまで汚れてしまうのか?

という新しい発見をしました。

ダサいし、女の子には優しくできないし、

中退して夢も希望もないダメダメ男ですが、

トンケはなんだか憎めません。